2008年06月21日
筋肉疲労
昨日の続きですが、お腹の表面の術創は非常にきれい状態なので、何の事も無く順調に進むはずでした。手術が進んでいくと、子宮の周りは広範囲に大網(胃から下にたれている脂肪を中心とした組織)が子宮に癒着して視野の確保が困難になりました。膀胱等も子宮に癒着している事も考えられ、赤ちゃんにとってはギリギリの大きさの開腹創しか確保できませんでした。赤ちゃんを子宮から出すときには、子宮の下部を横切りし、助手(今回は私ですが)が子宮の上部をお腹の上から押して、赤ちゃんを押し出します。今回は開腹創が小さいので、思いっきり押すのですが、中々赤ちゃんが子宮から出ず、何回か押してやっとでました。赤ちゃんは直ぐに元気良く泣いて、特には問題はありませんでした。しかし私の腕力は限界状態になり、本日は、筋肉疲労の状態です。歳ですから、筋肉疲労回復には少し時間がかかるかもしれません。しかし、日ごろの心の疲労は赤ちゃんの元気な鳴き声で解消されたように思います
投稿者 jart : 2008年06月21日 22:17
コメント
先生こんにちは。いつもご苦労様です。
そちらでお世話になり、この夏出産予定の妊婦です。
お忙しい中、他院のヘルプにも駆けつけられる姿は本当に感服いたします。
普段産婦人科の先生の出産の話ってなかなか聞くことができないので、
色んなリスクのある中、産婦人科の先生方が懸命に出産処置をされているんだなということがよくわかりました。
病院での出産を「当然」と思うのではなく、
このようなリスクや苦労を超えた先生方の努力による出産なのだと
私たちも認識しなくてはなりませんね。
投稿者 ninpu1 : 2008年06月23日 10:08
今夏の無事な出産をお祈りいたしております。無事に生まれたら是非ブログに書き込んでください。
投稿者 jart : 2008年06月23日 17:44
私も先生にお世話になり出産しました者です。
実はまさに6月21日の深夜にかけて、私は宝塚のHマタニティクリニックで出産をしておりました。
まさか先生が隣室で出産に立会い大変な思いをされていたなんて思いもかけませんでした。
これもご縁でしょうか。
お陰様で私は自然分娩で出産することができましたが、何事も当たり前ではないということを改めて実感しました。
その方も無事出産されて本当に良かったです。
「日ごろの心の疲労は赤ちゃんの元気な鳴き声で解消された」という言葉が先生の人柄を感じます。
どうぞこれからもお体ご自愛ください。
投稿者 se-na : 2008年07月03日 12:31