2011年08月04日
妊娠中のDHA
妊娠中に青魚等に多く含まれている、脂質のDHAを妊娠中に摂取すると、赤ちゃんの風邪予防に有効という論文があったので以下に紹介します。サプリメントの妊娠中の摂取を肯定するもので、興味深い論文です。
妊娠中の女性が葉酸を摂取することで子供の先天異常リスクの一部を減少できることはよく知られているほか,一部の薬剤やワクチンが胎盤や母乳を通じて子供の疾患予防に役立つとの報告があります。。Pediatrics 8月1日オンライン版には,妊娠中のドコサヘキサエン酸(DHA)のサプリメント服用により,子供の生後6カ月までの感冒発症率と罹病期間の減少したとする論文が報告されました。
米エモリー大学のBeth Imhoff-Kunsch氏らは,メキシコに住む妊娠中の女性1,094例を対象に検討を実施。DHAサプリメント400mg/日を服用したDHA群485例とプラセボ群488例の出産後6カ月までの予後を比較しています。 咳や痰,鼻の症状など感冒に関連する個別の症状の発症リスクに有意差はなかったが,生後1カ月時点における,これらを総合した感冒症状(cold)の発症リスクはDHA群で有意に低下していた(オッズ比0.76,95%CI 0.58〜1.00)。 また同時点においてDHA群ではプラセボ群に比べ咳,たん,喘鳴の期間がそれぞれ26%,15%,30%有意に減少していた(それぞれP≦0.01)。また,生後3カ月では全感冒症状の期間がDHA群で14%の有意な減少が見られた(P<0.0001)。
生後6カ月時点でもDHA群でプラセボ群に比べ,熱,鼻汁,呼吸困難,発赤や他の感冒症状を呈した期間がそれぞれ有意に短縮していた一方,吐き気の期間は有意に延長していた(それぞれP<0.05)。
同氏らは妊娠中のDHAサプリメント摂取により,児の生後1カ月の感冒発症やその後の罹病期間が減少することが示唆されたと結論。400mg/日のDHAは食事からの摂取が可能だとしている。
投稿者 jart : 2011年08月04日 21:56